あなたの生き方を 教えてください。

好きな仕事に出会えたから、
全力出せる場所に行かなきゃ。

柳町 貴大2021年入社(経堂店)

リスクを負っても、 理想を追って。

性格は、頑固だと思っています。何かひとつに興味を持ったら納得するまでやりきるタイプ。10代のほぼすべては、野球に捧げました。長野の大空のもと白球を追って、甲子園には手が届かずとも「やりきった」感があります。
野球部の引退後は、熱中できるものに出会えず。経済学部を選んだのは就職に良さそうだからで、いざ就活が始まっても、興味を絞りきれずにいろんな企業を回りました。
でも入社した不動産会社で仲介営業になった時、久しぶりに「あ、面白い」と思ったんです。中古から新築まで、扱う物件の幅広さもさることながら、物件の売買を通じ、お客様の人生の転機に関わるところに惹かれました。ところが2年後、会社は仲介事業を縮小。私の理想である、お客様にじっくり向き合い、思いの詰まった家の売買に心を込めて携わるという仕事はできなくなりました。
久々に、胸の頑固が疼きました。理想の仲介を極めたい。3年離職のリスクを負うのは悩ましくはありましたが、理想を追える環境を求め、小田急不動産に飛び込みました。

待っていたのは 「この街」のプロ。

同職種での転職でしたが、入社後はまず1ヶ月間みっちり研修を受けました。営業システムを覚えたり、背景思想を学んだりと、スキル面でもマインド面でも重要な時間でした。
前職との大きな違いは、当社はエリアを沿線に絞ることで「この街」のプロであることを実現している点でした。一例だと、社員たちが物件ごとの生活環境をびっくりするほどよく知っている。駅やスーパーの近さなんかは朝飯前だとしても、2歳児向きの公園だとか裏メニューのある居酒屋だとか、ピンポイントな情報をお客様の興味に沿って自分の言葉で説明する。物件の特徴も同じくらい熟知していて、日当たりから土壌の性質、窓枠の軋みまで、プラスマイナスぜんぶ正直にお客様に伝えます。「言いにくいことを言わずにいて、お客様があとで困ることがあってはならない」と、これは上司の口癖です。
組織を包む徹底した住民目線と、頼ってくださるお客様。地域密着の強さを前に、自分も早く戦力になるべく勉強が始まりました。

目の前の人生のため、 できることは まだあるか。

記憶に残るご家族があります。築35年のご実家を売りに出したいというご相談でした。
売らなくてはならない理由は、売ったお金を家族の医療費に充てたいからだとお聞きしました。切羽詰まった状況を感じ、なんとかしなきゃと思いましたが、現実はうまくいかない。焦りの中、できることは全部しようと、ご見学のお客様が「そのまま住む」「リフォームする」「更地にして新築を建てる」のいずれで興味を持ったとしてもすぐ対応できるよう、上司と共に入念に準備を重ねました。リフォームや解体にかかる見積もりは先んじてとっておき、さらに小田急ハウジングとも連携を打診。グループの総合力で、一組ひと組の購入希望者を丁寧にお迎えしました。
最終的に若いご夫婦がご契約くださり、巣立っていったその物件。すべてを終え、売却代金を受け取られたお客様の安堵の表情を見たときには込み上げるものがありました。なんのために働いているか。そのとき、その答えに気づきました。

プロの仕事に、 ゴールはない。

最近の小さな趣味は、物件までの近道探し。経堂の美味しいラーメン屋の開拓。マニアックな裏通りも道端の光景も、「いつかお客様の役に立つかも?」と思うと、がぜん散歩が楽しくなります。
大袈裟ですが、もし今死んだら走馬灯には仕事の景色が出てきます。野球ももちろん、きっと出るんでしょうけれど、最初に出るのは今の仕事で間違いない。売りも、買いも、そのほとんどがお客様の人生の転機に生じます。そこにじっくり関わる仕事を「やりきりたい」から当社に来て、街に対し、組織に対しと「やりきる」範囲を広げるうちに、好きだった仲介の仕事がもっと好きになっていました。
このまま努力を重ねていって、いつかは「あそこはもともと何々が建っていてね」なんて話ができる人になりたい。経堂の生き字引とか言われてみたい(笑)。もしこの街で見かけたら、ぜひ声をかけてください。今日より明日、明日より明後日、成長して待っています。