不動産購入のノウハウ
家づくりというのは、ゼロから作り出すものなので楽しい反面、不安が伴うものです。その中でも、家を建てるための土地探しに多くの時間がかかると疲れてしまうでしょう。
本記事では土地の具体的な探し方や裏技を紹介します。またチェックポイントも紹介するので、理想のマイホームを建てたい方のご参考になれば幸いです。
不動産購入 基礎知識2023年1月16日
いきなり、やみくもに土地を探しても、数多くの選択肢の中から選ぶのは難しいです。しっかりと事前に準備しておき、効率よく土地探しをしましょう。
はじめに予算を決める必要があります。家を建てたあとも、実際に生活を始めるには設備費や引っ越し代などさまざまな出費があるため、余裕を持った予算を組んでおきましょう。
家を建てるために使える金額が決まったら、場所と家のどちらを重視するか決めましょう。
家を建てるためにかかる費用は、大きくわけて以下の2つです。
家を重視したい場合はまず建築代の予算を決めて、残りを土地代にあてるようにすれば、土地の選択肢を絞れます。
絶対に譲れない条件などを事前に決めておくと、おのずと自分が求めている土地が見つかります。
まず、なぜ自分が家を購入したくなったのか、きっかけを考えてみてください。
たとえばリモートワークで在宅の機会が増えた人であれば、周辺が落ち着いていて静かな地域がよいでしょう。子どもが産まれたから家がほしい人であれば、学校や病院が近い土地が向いています。
このように家を購入したいきっかけを考えてみると、譲れない条件がわかります。譲れない条件を満たした土地が、自分にとっての理想の土地であるといえるでしょう。
土地に関する最低限のことを知っておくことは、買わないほうがよい土地を避けることにつながるので重要です。ここでは、土地探しの際に耳にする機会が多い基礎知識を紹介します。
建築条件付土地を購入すると、家を建てるときに自由にハウスメーカーや建築会社を選べません。
建築条件付土地とは、建物を建てるときに指定された会社以外に依頼できないという条件がある土地なのです。
ハザードマップとは、災害時の危険レベルを色で示した地図のことです。洪水や液状化など、災害の種類ごとにわけられています。
気になる土地が見つかったら、その土地は災害が起きたときにどうなるか一度確認してみましょう。ハザードマップは市役所で取得できます。
どんな土地でも、家を建てられるわけではありません。法律で、農地や商業ビルがたくさん並んでいるような区域では家を建てることが禁止されています。
ほかにも、土地に対して建ててよい建築面積が決まっていたり、幅員4メートル以上の道路と接していなければならないというルールが決められています。
土地探しのときは、どういったポイントを確認する必要があるのでしょうか。チェック項目を用意したので、ぜひ使ってみてください。
項目 | チェック欄 |
---|---|
周辺はにぎやかであるor静か | |
駅からの距離 | |
スーパーや病院などの施設が近いか | |
学校からの距離 | |
日当たりは良好か | |
道路の交通量や歩道の広さ | |
近所住民はどんな人か |
また、これらの優先順位を付けておけば、土地を決める際の判断材料になります。自分で調べにくいことは不動産会社に聞いてみましょう。
ここでは、実際に土地を探す方法を4つ紹介します。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を見つけましょう。
また、併用しても選択肢を広げられるのでおすすめです。
土地や建物の専門家である不動産会社に相談すると、以下のメリットがあります。
不動産会社の担当者と相性が合うかどうか不安がある方もいるでしょうが、その場合は担当を変えることもできます。
また、不動産会社によって得意な物件種別が異なるので注意しましょう。土地に精通している会社もあれば、建物しか取り扱っていない会社もあります。事前に調べてから問い合わせてみましょう。
インターネットで不動産サイトを検索すれば、一度に多くの土地を見つけられます。また、お気に入りの土地を見つけたらスマホだけで家族と情報共有できます。
ただしサイトによっては、一般公開されている土地のみの情報しかありません。土地の概要を知ることはできますが、逆にいえば概要しかわかりません。果たしてそこが理想の土地であるかどうかをサイトだけで判断するのは難しいでしょう。
あくまで土地との出会いの場であり、深く理解する場ではないことを念頭におきましょう。
よくポストの中に「好評分譲中」と記されたチラシが入れられていることがあります。これは重要な情報源です。
チラシを配っているということは、いま売りたい土地でもあるので、現地に不動産会社の人がいる可能性があります。もし不動産会社の人が居たら、土地探しの相談に乗ってくれるかもしれません。
一方、売りたい土地だからこそ、チラシに書かれているのは土地の概要とメリットのみです。デメリットが書いていないため、本当にその土地はよい土地なのか、客観的に判断する必要があります。
住みたいと思っている街をドライブしながら土地を探すという方法もあります。街の様子や周辺環境を肌で感じることができ、その街で暮らすイメージがしやすいです。
しかし、土地の持ち主を確認するために市役所へ行ったり、インターネットから見つけ出したりと、手間がかかります。そのため根気と時間、体力がすり減っていくおそれがあります。
未公開の土地とは、不動産会社やハウスメーカーにしか公開されていない土地です。主に以下の理由から一般公開がされていません。
もしかしたら未公開の土地の中に、自分が求めている理想の土地があるかもしれません。未公開の土地を探すには、不動産会社やハウスメーカーに直接聞く必要があります。
理想の土地だと思ったが、購入してから欠点に気づいたというケースもあります。よくある土地探しの失敗とその対策を知っておきましょう。
土地探しに疲れて妥協してしまう原因は、条件や目的がしっかりと定まっていないからです。
土地は探せば探すほど、選択肢が増えていきます。終わりが見えないと、だんだんと嫌気がさしてくるでしょう。
しかし条件や目的が定まっていれば、おのずと選択肢が絞られて、短期間で決められる可能性があります。
現地の状況を把握していなかったり、家を建てた状態を想定していないと、購入後に日当たりが悪かったと後悔するおそれがあります。
たとえば、隣の人の庭に大きな木が生えていたりしたら、光が入りにくいです。南向きだからよいというわけではなく、現地へ足を運んで家が建ったときをイメージすることが大切です。
一日で街の雰囲気というのは変化するものです。午前中は周囲の人たちが仕事に出かけているから静かな雰囲気だったのに、夕方になるとバイクが大量に走っている音が聞こえるということが考えられます。
見学に行ったときと違う状況だったという失敗を防ぐには、午前と午後のどちらも見に行くことが大切です。
できれば、さまざまな時間帯と天候の場合の土地を見に行きましょう。
理想の家を建てられないのは、土地の知識不足により起こる失敗です。一般の人が自分だけで土地を決めると、あとから気づかなかったリスクなどがあるかもしれません。
場所によっては、建物の高さが制限されている場合があります。
土地に関する知識は膨大です。気になった土地があったら、土地を見る目に長けている知識が豊富な不動産会社に相談することが大切です。
不動産売却に必要な基礎的な知識をご紹介します。