不動産売却のノウハウ
ご自身の大切な資産であるお住まいや不動産はできるだけ高く、早く売却ができればよいですよね。
一方、不動産の購入を検討されている方は、よい物件を相場より安く購入したいと思うものです。
不動産相場からかけ離れた売り出し価格に設定すると物件への問い合わせもなく、売却ができるまでに長い時間を要してしまいます。
そこで、今回は、不動産売却を成功させるポイントと失敗しないコツについてご紹介します。
2017年8月8日
2022年4月14日
不動産を売却する場合、売主によって何を成功とするのかは異なります。
必ずしも高く売却できたからよいというわけではありません。では、売主が不動産売却を成功したと感じるのはどのような時なのでしょうか?
不動産売却時に高く売ることを第一優先にする人は多いです。
地域の相場よりも高く売却できたケースや、とても売却が難しいと考えられていた価格で売却が決まるといったケースでは多くの人が成功したと思います。
少しでも高く売却する方法としては、やはり多くの人に物件を見てもらうように募集広告や不動産ポータルサイトへの掲載などを積極的に利用しましょう。
また効果的なリフォームやリノベーションを行い、かかった費用以上の金額を上乗せして、高く売却するのもよいでしょう。
売主にとって成功は異なると述べましたが、やはり最も成功と感じるケースは高く売却できることです。
金額よりも、とにかく早く売却することが成功と感じるケースもあります。
たとえば、下記のケースがこれにあたります。
このような売主は高く売るよりも、早く売却することを優先します。
早く売却する方法として検討したいのが不動産買取です。これは、新しい住人を探すのではなく、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
売却価格は、不動産会社が提示する金額で売却しなければいけません。そのため仲介で売却するときと比較すると、どうしても安くなってしまいます。
しかし、早く売却することが可能です。最短1週間もかからずに売却することも可能です。とにかく早く売却したい人にはおすすめの売却方法といえます。
不動産売却を行う場合、売却前に近隣とトラブルになってしまう場合があります。
トラブルが起こりそうな物件を売却する時は、トラブルがないように売却することが成功と考えます。
よくあるのが、境界トラブルです。
一般的に不動産を売却する前に、きちんと境界を特定し、広さなどを確定したうえで不動産を売却します。
境界特定には隣の住民と境界を確認する必要がありますが、もともと境界に納得ができずトラブルが続いている場合があるのです。
売却前には、きちんと境界問題を解決したうえで売却しましょう。
不動産売却を成功させるためには、売却期間を把握しておく必要があります。
売却に想定以上の時間がかかってしまうと、次の住まいへの引っ越しや住まいのダブルローンなど、その後の計画に大きなズレを生じる場合があります。
不動産売却は戸建て、マンションや土地などの種別によって期間が異なります。種別ごとの売却期間を紹介します。
まずは戸建てにおける売り出しから、成約開始までの期間を見てみましょう。
下記は、IT企業が運営する不動産会社の口コミサイトで実施したアンケート結果です。
この表を見ると、売り出しを開始してから4カ月以内には多くの物件が売却されているのが分かります。
その後は徐々に件数が減っていきますが、2年以上売却できていないケースもありますので、査定価格や、地域相場の詳しい調査が必要といえるでしょう。
また、なかなか売れなかった理由として、売却に関する対応策が不動産会社から提示されなかったといった声もあります。不動産会社の選定も早い不動産売却には欠かせません。
次にマンションの売却期間について見てみましょう。
マンションも戸建て同様、基本的には4カ月以内に売却できていることが分かります。
2年以上成約までかかったケースもありますが、戸建てほどではありません。
また、マンションでは売却期間が長くなってしまうと、余計なコストがかかることがあります。
たとえば、修繕積立金や管理費です。
修繕積立金は、定期的な修繕に向けて毎月入居者が積み立てしています。
管理費は、マンションの共用部分における運営費などを入居者が払っています。
マンションの場合、売却できるまでの支払い義務は、現在の所有者となります。これらのコスト負担を減らすためにも早急に売却するケースが多いといえるでしょう。
最後の土地について見てみましょう。
土地も、戸建てやマンション同じく4カ月様以内での売却が多いようです。
土地売却でなかなか売れなかった人の感想を見てみると「周辺に何か所か分譲地が造成された」などと、周辺環境の影響を大きく受けているようです。
すべての種別で4カ月以内の売却が最も多いことが分かりました。しかし、なかには2年以上かかるケースもあります。
後述する成功のポイントと失敗しないコツをしっかりと抑えておきましょう。
不動産をなるべく高く、早く売却するコツは、まずは、購入予定者の気持ちを考えることが大切です。
購入を検討している方が、心配や不安を感じている部分は何かを想像してみましょう。
また、不動産の購入経験がある方は、実際に不動産を購入した際に、どのような情報が欲しかったか、また購入の決め手となったことは、何かを思い出してみましょう。
売却物件のアピールポイントやマイナスポイントを明確にした上で、物件の魅力を最大限アピールすると成約に繋がりやすくなる場合があります。
ご売却の際には、不動産仲介会社のスタッフが、物件の魅力がより伝わるようにアピールをしますが、実際お住まい(所有者)になられている方から伝えた方が、よりリアリティがあり、魅力が伝わりやすいことがあります。
購入検討者がもっとも気にするのが売り出し価格です。
不動産の売り出し価格を決定する際は、不動産取引の相場を大切にしましょう。
売り出し価格が相場を大きく上回ると、購入検討者が見つからず、売却活動が長期化します。結果的に相場を下回る金額で成約となってしまう場合があります。
売り出し価格は、不動産仲介会社の査定金額を参考にした上で、担当者とよく相談をして決めましょう。
購入検討者には物件の魅力を最大限アピールしたいものです。具体的な方法について紹介します。
購入検討者に清潔感のあるよい印象を感じてもらうためにも、物件を徹底的にキレイにしましょう。
特に、水回りは多くの方が気になる箇所なので、念入りに掃除をしましょう。
また、お庭のお手入れや建物周りにも気を配っておくことで、よい物件として見てもらえるでしょう。
購入検討者が内覧を希望した時が購入意欲が最も高い時といわれています。
購入意欲が一番高い状態のまま商談まで進めることができれば、成約の可能性が高まります。
急な内覧希望の予定が入ることもありますが、できるだけ内覧希望を優先し、購入検討者の意欲が高いうちに、内覧していただきましょう。
日当たりは、多くの方が不動産購入の際に重視するポイントです。
カーテンは開けて、最大限に日当たりの良さをアピールしましょう。
あまり日当たりの良くないお部屋や廊下、浴室などは、照明をつけることだけで、マイナスポイントに感じにくくなるでしょう。
また、室内を広く見せることも重要なポイントです。 不用品はできるだけ事前に処分し、整理整頓を心掛けましょう。 快適で広々とした空間に感じられるようにしておくことも大切です。
お住まいの一部がひどく汚れていたり、破損していたりする場合は、部分的にリフォーム(小修繕)をすることで、全体的な印象がよくなり、早期の成約に繋がることもあります。
しかし、リフォーム(小修繕)をおこなったとしても、必ずしもリフォーム(小修繕)に掛けた費用を上乗せして売却できるとは限りません。
売却査定依頼の際にリフォームが必要かどうかについても、不動産仲介会社の担当者へ相談しましょう。
物件の魅力には、当然に周辺の生活環境も含まれています。
購入検討者の中には、実際に住んでいた売主様から生活環境についての下記のような情報を聞きたいと思うものです。
など、購入検討者から質問を受けた際に、正確に答えられるように予め生活環境について整理しておきましょう。
不動産売却を成功させるためには、適正な売り出し価格と不動産の魅力を最大限アピールできるかが重要です。そのためにも、パートナーである不動産仲介会社選びは重要です。
不動産仲介会社選びの際に重要となるのが、不動産仲介会社が提示する売却査定価格です。
売却査定価格は、不動産仲介会社が持つ独自のデータや市場動向を加味した上での提案価格となっていますので、その理由や根拠を納得できるまで確認してみましょう。
信頼できる不動産仲介会社であれば、ご自身の売却ご事情を踏まえた売却プラン(売却査定価格)となっているはずです。
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