不動産売却のノウハウ

マンション売却前のハウスクリーニングは義務ではありません。高値で売るためには、物件の状態次第で必要性が高まります。
マンション売却でハウスクリーニングを行うメリットやデメリットを解説します。
不動産お役立ちコラム 不動産売却2026年4月27日
汚れの目立つマンションは売りにくく、内覧希望者も集まりにくいです。
国土交通省の令和5年度 住宅市場動向調査によると、新築住宅の購入者が中古住宅を選ばなかった理由として、「新築のほうが気持ち良いから」が最も多いです。
中古住宅を購入したい人であればある程度の汚れは想定済みだと思われますが、あまりにも汚れが目立っていると内覧での印象が悪くなります。汚い状態で引き渡された結果、クリーニング費用を負担することになる懸念も抱かせてしまうでしょう。
プロのハウスクリーニングを利用すれば徹底的に汚れを落とせるため、室内が清潔感のある状態になります。
汚れが目立つ台所やお風呂、トイレなどは、自分で掃除していても新品のような状態を保つのは困難だと言えます。早期に売却を決めたい場合は、プロの力を借りるのも1つです。

マンションの売却でハウスクリーニングを行うことで、部屋に清潔感がでて明るくなり、成約率も高まります。ハウスクリーニングは義務ではありませんが、物件の状態によっては必要性が高まります。
ここでは、マンション売却でハウスクリーニングを行うメリット・デメリットや実施するかどうかの判断基準、自分で掃除する場合やリフォームとの違いについて詳しくみていきましょう。
マンションの売却におけるハウスクリーニングは、内覧の前などに実施することで、内覧希望者が増えたり早期に売却が決まる可能性が高まります。
ハウスクリーニングを行うなら、不動産会社による査定前もしくは内覧前に実施すると良いでしょう。査定前に実施すると、きれいな物件として紹介してもらいやすくなるでしょう。
ハウスクリーニングの費用相場としては、場所に応じて上記の費用が目安となっています。
| クリーニング箇所 | 費用の目安 |
|---|---|
| 風呂 | 1万2,000円〜1万8,000円 |
| キッチン | 1万2,000円〜2万円 |
| トイレ | 6,000円〜9,000円 |
| 換気扇・レンジフード | 7,000円〜1万3,000円 |
| 洗面所 | 7,000円〜1万円 |
| エアコン | 8,000円〜1万6,000円 |
| 床のフローリング(6畳) | 8,000円〜1万5,000円 |
| 水回り5カ所(風呂・キッチン・換気扇・トイレ・洗面所) | 3万円〜7万5,000円 |
| 水回り3カ所(風呂・キッチン・換気扇) | 1万8,000円〜4万円 |
室内の汚れ具合や作業工数、部屋の広さによっても費用が変動するため、複数社に見積もってもらい、必要な箇所を依頼するのがおすすめです。
ハウスクリーニングのメリットには、内覧希望者が増えたり早めに売却しやすくなったりする点などが挙げられます。
室内が清潔で明るくなることにより、広告に掲載する写真写りが良くなります。
また汚れや傷が目立ちやすい部分がきれいになることで、値引き交渉がされにくくなり、高値で売却できる可能性が高まります。他の物件と比較したときに選ばれやすくなるので、早期に売却できる可能性も高まるでしょう。
ただし費用負担が大きい点や必ずしも高値・早期に売却できることを約束したものではない点はデメリットと言えるかもしれません。
マンションを売却する際にハウスクリーニングをすべきか判断する基準としては、マンションの築年数・室内の汚れ具合・売却希望時期などから決めましょう。
マンションの築年数が浅い場合は、ハウスクリーニングすることで新築に近い状態になるのでおすすめです。築年数が古い場合はリフォームも含めて購入を検討しているケースが多いため、ハウスクリーニングの効果は少ないでしょう。
また普段からこまめに清掃していてきれいな状態であれば、水回りや手の届かないところだけハウスクリーニングを依頼するのも良いでしょう。
そして少しでも早く売却したいと考えている場合は、ハウスクリーニングを活用して清潔感のある室内にしておくことで、他の物件よりも購入したいと思わせることができるでしょう。
ハウスクリーニングを依頼すべきか判断できない場合は、売却を依頼する不動産会社に相談しましょう。
マンションを売却する際に、ハウスクリーニングを依頼するのと自分で掃除するのではどのような違いがあるのでしょうか。普段から丁寧に清掃している人でも、状態や場所によってはハウスクリーニングを活用したほうが売却しやすいでしょう。
たとえば、床や窓など自分で清掃しても遜色ない場所であれば自己清掃でも良いでしょう。また、市販の洗剤を使用してきれいになる状態であれば自ら清掃したほうがコストも抑えられます。
頑固な汚れが目立つキッチンや天井のような手が届きにくい場所は、ハウスクリーニングを依頼したほうが良いでしょう。
基本的にマンションの売却でリフォームは行いません。売却前にリフォームを行っても物件の価値が上がるとは限らず、リフォーム費用を上乗せするのが困難なためです。
しかし、水回りなどで設備的に劣化している場合や内覧で不利に捉えられる可能性が高いケースでは、あらかじめリフォームするのもおすすめです。
ただし自分の思い通りにリフォームしたい買主が多いため、現状のまま売却活動するのが無難です。
マンションの売却でハウスクリーニングを行う際の注意点としては、下記の4点が挙げられます。
それぞれの注意点について、詳しくみていきましょう。
ハウスクリーニングを依頼する場合は、賠償責任保険に加入している会社を選びましょう。クリーニング中に誤って設備を壊してしまう可能性もあります。その際に賠償責任保険に加入している会社であれば、保険を使った補償が受けられるので、万が一事故が発生しても安心です。
ハウスクリーニングを依頼するかどうかは、見積もりをもらってから決めましょう。1社だけでなく可能であれば複数社の見積もりをとって、サービスの範囲や費用など比較検討してから依頼する会社を決めると良いです。
複数社を比較することで相場がある程度分かり、適正価格が把握できます。
ハウスクリーニングを利用する以外に、室内の不用品を減らしておくのもマンションの印象を良くします。物が多い部屋は狭く見えるため、内覧希望者も集まりにくいでしょう。
家具などは買主が引き取るケースもありますが、不用品を処分するのであれば早めに買取や回収してもらうことをおすすめします。
全体のハウスクリーニングをプロに依頼すると、費用負担が大きくなる点に注意しましょう。
ハウスクリーニングは1カ所だけであればそれほど高額ではありませんが、全体的に行うと場所ごとの費用が合算になり、相当な負担になります。
玄関・ベランダ・リビング・寝室などは自分で掃除して、水回りや手が届きにくいところなどは、プロに依頼するのがおすすめです。
なお、不動産会社によっては専任・専属専任媒介契約を条件に無料で受けられるケースがあるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。